日本時間7月2日に始まったウィンブルドンテニス。世界ランキング2位で優勝を期待された大坂なおみ選手がまさかの初戦敗退に。期待していた世界中のファンががっかりの結果になってしまいました。
前回の全仏オープンで早々に敗退し、しばらく守っていた世界ランキング1位の座から陥落してしまった大坂なおみ選手。今大会は再度世界ランキング1位復活するための気合の入った大会になったはず。しかし、初戦敗退と厳しい結果になってしまいました。
世間から言われているのは「やっぱりコーチが変わったのがいけないのでは?」という意見。破竹の勢いでトップまで登りつめた時のコーチ・バイン氏にもどすべきではないか?という意見が多くなっています。
今回の全英オープン(ウィンブルドン)の結果や、今のコーチの詳細、今後の流れについてまとめてみました。
全英オープンの結果
初戦で戦ったのは世界ランキング39位のプティンツィワ選手(カザフスタン)。大阪選手との対戦成績はプティンツィワ選手の方がよく、確かに難敵といわれていました。試合の概要は以下のとおりです。
大坂選手が4大大会で初戦敗退したのは、17年の全仏オープン以来2年ぶりとのことです。
◆テニス ウィンブルドン 第1日 ▽女子シングルス 大坂なおみ0(6―7、2―6)2ユリア・プティンツェワ(1日ロンドン・オールイングランドクラブ)
1回戦で世界ランク2位の大坂なおみ(21)=日清食品=は、前哨戦のネイチャーバレー・クラシック2回戦で敗れた同39位のユリア・プティンツェワ(24)=カザフスタン=との再戦でストレート負けを喫した。 第1セットは第3ゲームをブレイクし、主導権を握ったが、後半に入るとミスを連発。タイブレイクは4―7で落とした。第2セットは第5ゲームに先にブレイクされた。第6ゲームにはブレイクチャンスを握るもミスショットが続き、奪うことができず。相手のスライスショットに苦しみ、最後まで巻き返すことはできなかった。4大大会では17年全仏オープン以来、自身2度目の初戦敗退。(スポーツ報知) |
いつもの自虐スピーチは聞けず。ショックは大きい。
大坂選手は気持ちの浮き沈みが激しい選手。試合に勝ち進むにつれて話題となる自虐スピーチは名物となっていました。
ただここのところの負けや自分の調子があがっていないことを理解しているのでしょう。名物スピーチはしばらく聞けていません。
今回の試合に負けた後の会見では、最初に海外記者から質問が始まり、約4分が経過したときに大坂に変化があらわれたとのこと。
記者から「ここ数か月間、世界的なスーパースターとして過ごした。難しさはあったか」と聞かれると、横を向き、大会関係者に「離れてもいい?泣きたい気持ち」とこぼすと、そのまま退席。
その後、泣き続け、会見に戻ることはなかったとのことです。
大坂なおみの新コーチはどんな人??
大坂選手が今年に入って、蜜月関係だと思われていたコーチのバイン氏を変えたのは今年に入ってから。バイン氏は大坂選手の弱点であった精神面を強く鍛えたコーチとしてとても有名になりました。
いきなり師弟関係解消として世界に衝撃が走りましたが、新しいコーチのことはあまり知られてないかもしれません。
新しいコーチは「ジェンキンス」氏という人です。簡単にプロフィールを載せたいと思います。
<プロフィール>
ジェンキンスコーチは、2003年から2007年にかけて、サウスカロライナ州クレムゾン大学のスター選手で、キャプテンも務めました。MVPにも輝いています。 ATPの記録によると、2007年~2008年にかけてフューチャーズの大会に出場していますが、ATPツアーの大会の出場歴はありません。 世界ランキングは2008年9月の1386位が自己最高となっています。 2015年から2018年末までは、ビーナス・ウィリアムズ選手のヒッティング・パートナーを務めていました。 |
選手歴としては有名ではないのでしょうが、ビーナス・ウィリアムズ選手のパートナーを務めていたということでコーチとしての評価は高いと思います。
ですが、いきなり大坂選手の戦力が大幅にぶらつくと、コーチの力も疑わざるを得ないかもしれません。大坂選手には多くのスポンサーもついています。周囲もだまっていないと思います。
バイン氏はなぜコーチを解任された??
バイン氏と大坂氏のタッグは世界でも非常に脚光を浴びました。理想の師弟関係像とメディアにはうつっていたと思います。
しかし突然の解任。周囲は驚きと大坂のプレーに大きく影響するのでは?と思われていました。また世界各地からは、このタイミングでコーチを変えることは理解できないという意見も多く言われていました。
案の定大坂選手のプレーには強さと安定感がなくなりました。特に懸念点だった大坂選手の精神面にほころびが出ているような気もします。
ではなぜバイン氏は解任されたのでしょうか?
一般的に言われているのは、バイン氏は大坂氏を指導する前までトップ選手をコーチとして指導した経験がないとのこと。大坂選手の課題のドロップショットやボレー、相手に応じて最良の試合運びを教えてくれるコーチが必要と感じ始めたのかもしれないという話です。
また一部の報道には、大坂氏の父親とバイン氏のウマが合わず契約解消となった、という説もあります。
しかし多くのメディアが指摘していたとおり、今年に入ってからの大坂選手の成績は急ブレーキがかかっており、懸念が的中してしまった形となっています。
今後、バイン氏のコーチ復帰はあり得るのでしょうか??
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