カネカ育休ページを削除?内容を公開!責任者は?育休取得社員に報復人事か?!

不祥事、事件

6月1日、ある1つのツイートが発信され、ツイートでは大炎上を起こしました。

内容は、上場企業「カネカ」に勤務する男性社員の奥様からの発信でした。

 

 

概要は、カネカの社員男性の家族に赤ちゃんが産まれ、会社から勧められたままに1ヶ月の育児休暇を取得。復帰後2日目にいきなり理不尽な「転勤」を言い渡されたそうです。

これが事実なら男性の育児休暇取得に大きな波紋を投げかける問題です。ちまたではカネカが「ブラック企業決定!!」といった見出しで大きく掲げられており、問題は収まりそうもありません。

また、この問題が大炎上してからか、1日付けでカネカの公式ホームページから、育児休暇規定に関する文言が一切削除されており、この問題が会社全体で揉み隠そうという様子が見てみてとれます。

今回の問題について深掘りしてみます。

 

 

カネカと社員の間に一体何が起きたのか?

問題は1日にツイッターで発信された「パピ_育休5月復帰」さんが発信したツイートが引き金となりました。

ツイートの内容を整理すると以下のとおりです。時系列に並べました。

①東京で働くカネカの男性社員(「パピ_育休5月復帰」さんの夫)が、子供の出産に伴い1ヶ月の育児休暇を取得。ちなみに男性社員に育児休暇取得を勧めたのはカネカからであった...

②育児休暇復帰2日後、会社から関西転勤を言い渡される。ちなみに、男性社員家族は東京でマイホームを購入したばかり。また男性社員の子供2名の受け入れ保育所も決定し、奥さん(「パピ_育休5月復帰」さん自身)の社会復帰も決まっていた最中だった。

③男性社員は理不尽な人事についてカネカに抗議したものの受け入れてもらえず。その後、家庭環境やカネカのやり方に賛同できず退職を決意。しかしながら、退職準備や次の再就職までの準備に時間を要するため20日間の有給休暇を相談。

④カネカは男性社員の有給休暇取得を一切認めず、5月末で強制退職。もちろん6月のボーナスもなしとなった。

 

一般人の評価は以下のとおりです。カネカに対する批判で大炎上しています。

カネカとは何をしてる会社?

では、カネカとは何をしている会社でしょうか?

会社名:株式会社カネカ(東証一部上場企業)

本社:大阪市北区中之島と東京都港区赤坂

設立:1949年9月1日

売上高:約5,500億円

社員:連結で約1万人

事業内容:大手化学メーカーであり、化成品、機能性樹脂、発泡樹脂、食品、ライフサイエンスエレクトロニクス合成繊維、医療機器事業を営む。最近では、老化の進行を抑制するとされるコエンザイムQ10のトップ原料製造メーカーとして有名。資生堂薬品・小林製薬DHCなど各社に供給している。

会社のキャッチコピー:「カガクでネガイをカナエル会社」

カネカの削除された人事規定とは?

このツイートが炎上したのは1日でして、普通であれば一般企業は休日です。

そんな中、カネカの公式HPからは育児休暇に関する人事規定の詳細が削除されました。

ことの重大さをしったカネカの上層部が指示して急遽この日曜日にHPを削除させてことが容易に想像できます。

ツイッター上では、削除された人事規定のすべてがオープンにされていましたので公開します。

<削除された規定>

画像,育休のページ削除されてるぽいので、キャッシュから拾ったの貼っておきますね #カネカ https://t.co/LWjgFKelRf…

 

 

<削除された様子↓>

 

ちなみに、カネカの公式サイトは以下の要領でググれば簡単に過去の規定を見ることができるらしいです。セキュリティの方も疑いたくなりますね・・・www

月曜日の株価が大変なことに・・・株主総会は21日。

先ほどのカネカの会社概要に示した通り一部上場企業です。この炎上が休日ということで、明日のカネカの株価が大変なことになるのではと大変心配です。


ブラック企業というレッテルが過去に大きく株価や決算に響いた例として居酒屋チェーンの「ワタミ」があります。当時のカリスマ社長であった渡辺美樹氏のパワハラ社内規則により過労死自殺者が出て社会的大問題に。ブラック企業であるというレッテルから客足は遠のき、大きな赤字経営になってしまったのでした。

 


カネカも非常に心配です。

またカネカの株主総会も6月21日に控えているということで、経営陣はこの問題についてさらに細心の注意を払う必要が生じました。経営人の苦悩が頭に思い浮かびます。

 

責任者は??誰が辞めさせた??

では、誰がカネカの男性社員を辞めさせたのでしょうか?

残念ながら一般性が高いため、男性社員の詳細はもちろん、辞めさせようとした人物の名前も明るみになっていません。

ただ今回の問題は、会社ぐるみで育児休暇を取らせないようにしているわけではなく、男性社員の直属の上司の判断が非常に大きいと考えます。

特にカネカのような日本固有の大企業では、会社スローガンは素晴らしくても、現場には古い考えのマネージャーや管理職が多いのも事実です。今回のケースでも、会社の方針としては男性社員に対しても積極的に育児休暇をとるよう標ぼうしていながら、現場の管理職が「生意気だ」「男のくせに」「ふざけてる」といった感情が働いていたのでは?と想像できます。なぜならば社員の人事を人事に提言するのは直属上司ですから。

上司のめぐりあわせは大企業にはありものですが、今回の男性社員も恵まれない職場にいたと言わざるを得ません。

まとめ

今回の問題を受けて、日本固有の大企業の労務体質がさらに明らかとなりました。安部首相は働き方改革を一丁目一番地に掲げています。少子化問題の観点からもこれは大問題です。

「保育所落ちた、日本死ね!」というツイートも記憶に新しいところ。この炎上問題は国会にまで大きな問題提起をしております。

また、今回の問題を受けて、問題となった男性社員に人事通告をした直属の上司は週明け会社から大きな責任を取らされるでしょう。

事実関係といい、株価といい、週明けには問題の所在が明らかになることを期待します。

 

コメント

  1. […] カネカ育休ページを削除?内容を公開!責任者は?育休取得社員に報復人事か?… […]

タイトルとURLをコピーしました