6月29日から30日にかけて熊本県上益城郡益城町に流れる岩戸川が氾濫し、道路や田んぼが冠水状態となり大変なことになっています。
多くの画像や映像が届いていますが多くの田んぼや道路が冠水しており、とても人が通れる状況ではありません。
益城町では30日に22万人の町民に向けて避難命令が出ているとのこと。高齢者が多いエリアなので無事避難できているのかとても心配です。
7月1日以降も熊本を中心に九州、四国地方を中心に大雨が続く見込みでまだまだ予断を許さない状況です。死傷者が限りなく少なくすむことを願うばかりです。
また忘れてはならないのは3年前に発生した熊本地震。現在も復興は続いていますが、今回の大雨の直撃が果たしてどのくらいの影響を与えているのでしょうか?分かる限り調べてみました。
気象庁の発令状況
30日の18時44分現在、気象庁からは以下の土砂災害警報が発せられています。22万人の住民に避難命令が出ています。すみやかに避難すべきでしょう。物珍しらに河川の近くなどにいってはいけません。
令和 元年 6月30日18時44分 熊本地方気象台発表
熊本県の注意警戒事項 お知らせ 平成31年1月3日の熊本地方の地震と平成28年(2016年)熊本地震の影響を考慮し一部市町村では、大雨、洪水の警報・注意報について通常基準より引き下げた暫定基準で運用しています。 |
益城町の現在の様子です。田んぼが冠水して、湖のようになっています。 pic.twitter.com/w4VhyerD47
— 毎日新聞熊本支局 (@mai_kumamoto) 2019年6月30日
6月30日から7月1日にかけてのアメダスの状況
活発な梅雨前線の影響で、西・東日本の太平洋側を中心に広く雨が降っています。
雨が降りやすい状況は続く見込みで、特に東シナ海から暖かく湿った空気が流れ込む熊本県や鹿児島県では、今日30日の18時前後と日付が変わった0-3時前後を中心に、1時間に60-80㎜程度の非常に激しい雨が降る恐れがあります。
以下の図は7月1日18時までの予想される各地の雨量です。
見てもらえばお分かりのとおり熊本県は特にヤバいです。雨量も200mmを超えるところも多くあり本当に心配です。
1時間の予想降水量:
熊本県 200mm
鹿児島県 180mm
大分県 120mm
宮崎県 120mm
福岡県 80mm
長崎県 80mm
佐賀県 80mm
(※いずれも多い所)
降水量の「1時間に〇〇mm」の意味は?
天気予報ではよく「1時間に30mmの雨が降るでしょう」とかいいますよね?この30mmってどういう意味かわかりますか??
知ってるようで知らないことなんですが、分かり易く説明すると以下のような感覚です。皆さん専門家ではないので感覚で理解できればいいと思います。
降水量とは、降った雨がどこにも流れ去らずにそのまま溜まった場合の水の深さのことです。
1時間でたまる水の深さをミリメートルで表すことが多いです。例えば、降水量1mmの雨が降っている場所に、コップを1時間置いておくと、そのコップの水深は1mmになります。
そういう考えでいくと、1時間に200mmとは20cmの水がたまるという感覚。ヤバいですよね?十分注意をしてください。
ハザードマップを活用しましょう
ハザードマップって聞いたことありますか?各市町村が水災危険地域を図示したマップでして、ネット上からいつでも確認することができます。
今回氾濫している益城町のハザードマップをみると、特に大きい河川である木山川の周辺で水災リスクが極めて高い状況がわかりますね。
m(_ _)m.。oO(益城町のハザードマップです。このように、各市町村が公開しています。雨が本降りにならないうちに、お住いの地域のハザードマップをご確認ください。)→益城町ハザードマップ / 防災サイト / 益城町 https://t.co/d88qHDDQVD
— 熊本交響楽団 (@kumakyo_info) 2019年6月30日
熊本地震の被災地の状況
今回は3年前におきた熊本地震の一番被害が大きかった益城町でまた氾濫がおきてしまいました。地震からまだ3年しかたっておらず被災地の状況が心配です。
ただ熊本地震は東日本大震災のように原発放射線などの問題はありませんので、まずしっかりと戻る先の家ができるなり、親族がいるなりで避難は終了します。
今回のニュースでも地震の被害と並んで報道するニュースが少なかったことから、今回の大雨により地震の被災者に大きく影響する状況では少なからずないように見受けられます。
人間とは少しずつ記憶が薄くなるもの。当時の地震の激しさを映像で残します。
また当時の熊本地震は前震と後震が6強から7に達するという非常にインパクトの強い地震でした。
2018年の岡山・真備町の洪水のようす
去年も全国的にゲリラ豪雨や土砂災害が頻発した年でした。特に岡山の真備町の被害はひどく、全国的に毎日被害状況のニュースが流れていました。
去年の真備町の様子も映像として今一度振り返ってみましょう。今大雨対策する意識やマインドが改めて高くなるかもしれません。
今後の状況
7月1日にかけてとにかく熊本を中心に西日本が心配です。それぞれ油断をすることなく大雨や土砂くずれに対応できるようにしましょう。
特に去年も岡山の真備町や山口、広島各地域で大雨の大損害が発生しています。1年も経つと人間の記憶は風化するもの。当時の状況などしっかり思い出して、万全な対策をとるようにしてください。
それにしても益城町は不運続きで、本当にいたたまれない気持ちでいっぱいです。




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