7月7日未明、荒川区の和菓子店・木津屋の店内の冷蔵庫から、木津いぶきさんと見られる遺体が発見されるというショッキングな事件が発生しました。七夕だというのに、マスコミなどはこの話で一日持ち切りです。
被害にあったのは女子大学生の木津いぶきさん。まだ18歳の若さでした。木津さんのプロフィールなどがマスコミで公開されていますが、小さい頃からクラシックバレエをやっており、とても物静かな、何かトラブルを起こすような人ではなかったといいます。
この事件にはいくつもの不審点があります。真相を知る当事者二人はもうこの世にはいないため、事実が闇の中に葬られる可能性もあります。
特に気になるのは、犯行におよんだ父親が家族に電話した時のシーンで、「店で娘を切った。死にたい」という発言。
見つかったいぶきさんは、業務用の冷蔵庫の中で身をかがめた形で死んでいたものの、目立った外傷はなかったといいます。死因は絞殺とされています。
父親が家族に残したこの「娘を切った」という発言にはどう意図があったのか?それとも第三者に言わされたのか・・・?
この言葉の謎を中心に、今回の事件にまつわる不審な点について考えられるだけ深掘りしてみたいと思います。
当日の二人の行動を振り返る
この事件を考えるに際して、真っ先に思いつくのは当日の二人の行動にいくつもの不可解な点があるということ。
まず今の段階で明らかになっている二人の行動を時系列で見ていきましょう。ニュースなどから情報を拾って整理しました。
7月6日午前7時頃 | いつものように父親が家を出て店に向かう。 |
午前8時頃 | いぶきさんが「アルバイトに向かう」といって家を出る。
*いぶきさんはアルバイト先に姿を見せなかった。<不審点①> |
午後4時半頃 | 父親から「今日は仕事が終わった」との電話があり。
*しかし、お店の閉店時間は19時。不審な点② |
午後7時前 | 父親から自宅に電話があり、「手首を切った。川に沈んで死ぬ」と連絡があった。母親がすぐに店にかけつけたがシャッターは閉まっており中に入れなかった。
また父親が使っているオートバイはなくなっていた。 |
午後7時過ぎ | 不審に思った母親が警察署に向かった矢先、自宅にいた弟から連絡があり。父親が「娘を切った。死にたい」と言っていると。
*父親は娘を絞殺したが、切ってはいない。<不審点③> |
午前0時過ぎ | 警察官、捜査員が調べたところ、店の冷蔵庫の中からいぶきさんの遺体が見つかる。
*父親からの連絡から店の捜査の時間までに相当な時間がかかる<不審点④> |
午前5時頃 | 父親が埼玉県岩槻区の河川敷で首をつって死んでいるのが見つかる。
*住所である荒川区と埼玉県岩槻区には何の共通点が?なぜすぐ見つかったのか?<不審点⑤> |
客観的に整理すると少なくとも不審点が5つあることに気づきます。
全体的に感じること。今回事件がおきた和菓子店と木津さんの自宅はそう遠い場所にはなかったはずなのに、家族や警察の動きが全体的に遅すぎることにまず私は大きな疑問を感じました。
皆さんはどう思いましたか??
私が挙げたそれぞれの5つの不審点について一般的な推論を考えてみたいと思います(あくまでも私自身の推論です)。
不審点①:いぶきさんがアルバイト先に姿を見せなかった
朝8時にアルバイトに行く、といって家を出たいぶきさん。ですが、当日はアルバイト先に姿を見せなかったようです。
マスコミからはアルバイトのことについてあまり深掘りはありません。
たぶんアルバイトを無断欠勤していたら、アルバイト先から家族に「娘さんが来てませんがどこにいますか?」という問い合わせなどがあるはずです。
とすると、当日いぶきさんはウソをついて「アルバイトに行く」といった形跡が見受けられます。
なぜウソをついたのでしょうか?親にバレたくない理由や行動があったのでしょうか?
この点が不審点①となります。
不審点②:19時閉店の店なのに、16時過ぎに閉店した
食べログなどお店の情報をみると、とてもおいしいと評判の和菓子店だった様子。父親一人でやっているお店ですから、一日に作れるお菓子の数は決まっているのでしょう。
ですが、19時閉店のお店が16時過ぎに閉店するというのはちょっと不自然に感じました。翌日が七夕だから和菓子がたくさん売れたのでしょうか?
この部分は、日頃からこのお店が早めに閉店にすることが多い・・・といった事実が頻繁にあればそれほど不審ではないかもしれません。
ですが違和感は残りますよね?
不審点③:父親は娘を絞殺したが、切ってはいない
ここはこの事件の一番の謎といっていいかもしれません。
結果、父親は娘を切ってはいないのですが、なぜ「娘を切った」などとすぐ判明するウソを家族に告げたのでしょうか?
色々と推論するに、いくつかの仮説が立てられます。
①父親が錯乱状態で正常に話をすることができなかった。
②事件は暗闇で起きて、父親は刺したと思っていたが、実際は刺してはいなかった。
③第三者に脅されていて、ウソの事実を言わされていた。
これ以外に考えられるのでしょうか?
実は私は③の線、第三者の関与も十分考えられるのではと思っています。
不審点④:警察がいぶきさんを発見するまでに相当な時間がかかっている
ここは理由が全く分かりません。
実際父親から弟に対して、「店で娘を切った」と具体的な場所まで話していたのです。それなのにいぶきさんの発見までなぜこんなに時間がかかっているのでしょう?
考えられるとしたら以下の3つです。
①お店の鍵が見つからず、店内を捜索するまでに大幅な時間がかかった。
②店内を捜索する以上に優先させる事案があった(マスコミには出てない裏事情)
③警察の怠慢で捜索するのに時間がかかった。
これらも真相はまだはっきりしません。
不審点⑤:いぶきさんを探すのに時間がかかったのに、父親の発見は相当早かった
最後の不審点はなぜ父親の遺体の発見はこんなに早かったのか?という点。荒川区から埼玉県岩槻までは約30kmと決して近い距離ではありません。
考えられる仮説は以下の3つです。
①マスコミに取り上げられていないがことだが、父親が(もしくは裏で第三者が)家族に滞在場所を告げていた。
②自殺した場所が父親の強い縁故地だった。
③通りかかった一般人がみつけた。
これも真相はまだわかっていません。
番外編:いぶきさんの写真が少なぎる
いぶきさんの写真が出てきましたが、どこのマスコミも同じ写真。きっと小学生時代の頃の写真です。いぶきさんは18歳大学生。もっと他に写真はなかったのでしょうか?
本人はあまり交友関係も広くなかったといわれています。
ここまで出てくる写真や情報が少なすぎるのも、この事件の違和感を感じる理由の一つです。
事件の真相は?「第三者の影」は?
不審点、皆さんはどう感じましたか?分かり易く箇条書きで仮説を立ててみましたが、謎が謎を呼ぶパターンです。
一般的には、あまり目立たなかったいぶきさん、父親のことは良い思いをもっていなかったと言われています。当日は、何かの原因が重なって(何かいぶきさんのウソがばれたりして、それを父親が目撃した)口論→いぶきさんが父親の職人的な部分に対して悪口を言った(今時和菓子なんてかっこ悪くい!!など)→カッとなった父親が絞殺→冷蔵庫に隠す、というのが考えられる真相でしょうか・・・。
ですが、あくまでも仮説ですが、この事件に第三者の影を考えると、意外と不審点がぬぐえる部分もあるのです。
例えば、父親が第三者である何者かと店内で口論になっていた(金銭的なトラブル?)→そこにいぶきさんがたまたま店に到着し現場を目撃→いぶきさんを人質にとった第三者が父親を脅し家族に電話させる(「いぶきさんを切った」など)→第三者がいぶきさんを殺害→第三者が父親を岩槻につれていき殺害。
といったような仮説です。
こういう仮説ですと、急に店を閉めたという理由や、「娘を切った」といった意味不明な話、第三者から警察官をまどわす情報提供があったせいでいぶきさんの発見が遅れた、若槻での情報提供(第三者が通報をした、など)などの不可解な点が整理される部分も出てくるのです。
あくまでも可能性ですが、当日の二人の行動と公開されている情報から仮説をたててみました。
真相はまだまだ闇の中
今回の事件、事実が少しずつ明らかになっていると思いますが、それにしても不審点が多すぎます。そしてこの状況で一番辛いのは残された家族です。
ただ今回の状況や事件の伏線となる部分は家族が一番知っているように感じます(例:日頃から親子ゲンカが多かった、など)。
まだ色々なことが明らかなになっていないものですから、一日でも早く真相が明らかになることを願うばかりです。
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